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スタッフブログ

バックナンバー

2011年 06月のバックナンバー一覧です。
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 美味しそうでしょう! 嘉例川駅百年の旅物語、通称“かれいがわ弁当”です。
 地の食材を活かした素朴な料理が並びます。
   ・筍と椎茸の炊き込みご飯
   ・手作りさつまあげ
   ・茄子の田楽
   ・なます、お漬け物
   ・びわ
   ・さつま汁
のお品書きです。
  >本物には、さつまいもの天ぷら(通称がね)がつくのですが、夏場の給食では難しいところです。

 さて、この駅弁を売っている嘉例川駅について少し蘊蓄を…
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 JR肥薩線、熊本県八代駅と鹿児島県隼人駅を結ぶ、全線単線非電化のローカル線です。
 八代駅から途中人吉駅までの間は、急流球磨川に沿う路線で“川線”と呼ばれています。
 人吉駅から吉松駅までは、日本鉄道三大車窓のひとつに数えられるえびの越えです。ループ線にスイッチバック、そして遙かに望む霧島連山、通称“山線”と言われる由縁です。ここを観光列車の「いさぶろう・しんぺい号」が走っています。
 吉松駅から隼人駅まではシラス台地ののんびりとした中を走りますが、その中に明治38年創業当時のまま残っている駅がこの嘉例川駅ともうひとつ大隅横川駅なのです。

 肥薩線は熊本と鹿児島を結ぶ大動脈として建設されました。なので、駅も立派でホームも長いのです。しかし、川沿いの屈曲した線形と険しい山越えが当時のSL(蒸気機関車)には辛く輸送力増強の妨げになっていたのです。そこで、八代駅から距離は長いけれども勾配や曲線の緩い海沿いの路線が作られたので、その開通に伴いえびの越えのこちらの路線はローカル線に凋落したのでした。

 しかし、立派な本線としての設備(長いホームや重厚な駅舎)はそのまま残ったのです。そして、その後も大きく輸送量が増えることもなかったので、建て替えされることもなく、100年以上前の建物が今もなお現役として大切に使われているのです。

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 今回偶然ですが、先日この駅を訪れています。
 その時の写真を栄養士さんが“掛け紙”に使ってくれました。
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 左が掛け紙:ゲストに「遠くまでいったねぇ~」と言われて照れています。
 今年の新入職員研修も大詰めです。
 4月の入職時研修に始まって、OJTが約2ヶ月、
 もう日勤帯は独り立ちしてシフト表に名前を連ねています。

 忙しい日常業務の中ですが、今一度“福祉”や“介護”の原点を考える機会を持ってもらうために、毎年このタイミングを見計らって綿先生に研修をお願いしています。

綿祐二教授
 文京学院大学 人間学部人間福祉学科
 文京学院大学大学院 人間学研究科 社会福祉学コース長
      (兼担:文京学院大学地域連携センター長)

社会福祉法人 睦月会 理事長
  指定障害者支援施設(入所更生)「わかばの家」(国立市)
大田区立大田生活実習所(障害者援護施設・通所更生)
  西東京市田無障害者総合福祉センター くろーばー(生活介護事業)
  西東京市相談支援事業えぽっく 
  ケアホーム国立
NPO法人Cotton Dream(コットンドリーム)理事長 (障害者就労支援事業)
NPO法人Cotton Rings(コットンリングス)理事長 (障害児余暇支援事業)
NPO法人Big Heart Rink 理事長 (ケアホーム事業)

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 凄い肩書きの先生ですが、今回は“大学教授”ではなく“理事長”でもなく、長い間実際の介護をしている職員として、【福祉】・【介護】について講義していただきました。

 私は毎年お世話させていただいているので何回も聞くことになるお話しなのですが、時事の話題や注目すべきケア理論などを毎年新しく折り込んできてくださるので、飽きることなく毎年バージョンアップしたお話しをお聞きさせていただいています。

 それでも話の中心はいつも同じです。
 福祉の介護の『肝』と言っても言い部分だと思います。
 新入職員のみなさんにはこの『肝』の部分を感じていただきたい。
 日々の介護の中で、この『肝』を感じることができたときに、
 介護の仕事の喜びと、仕事へのやりがいが見つかるのだと思います。

 綿先生、今年もありがとうございました。

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