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スタッフブログ

バックナンバー

2015年 12月のバックナンバー一覧です。
 昨日までクリスマスデコレーションの施設内でした。
 街中のショーウィンドウやホテルのロビーなどもそうですが、この一日で装いが“迎春”モードに切り替わっていきます。


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 26日午前、グループホームでお餅つきをしました。

 日本経済新聞12月24日夕刊『あすへの話題』
 “お正月と伝統文化” 奈良県立柏原考古学研究所所長 菅谷文則
   →子供の頃のお正月は楽しかった。
    まず年末に行う準備作業が楽しみだった。
    餅つきをし、手祝(ていわい)だといってあん餅や大根おろし餅を食べた。
    おせちは自宅でをつくり、味見と称して家のもの全員が少しずつ食べた。
    しめ縄も自家製で、玄関だけでなく井戸にも農具にも、大八車にも付けた。
    しめ縄作りに使うウラジロやユズリハを山に取りに行くのも楽しかった。
    いやが上にもお正月が待ち遠しくなった。

 今、特別養護老人ホームやグループホームに入っていらっしゃるゲストの世代って、まさにこの年代なんですよね。
 きっと、おばあさんはおせち料理を一生懸命に作り、おじいさんは杵を握っていた。
 そんな姿が目に浮かびます。
 おせち料理は作るものではなく“買う”ものになっているし、家族総出でお餅をつくのも遠い時代のノスタルジーでしかないようです。

 なので、あえて“餅つき”です。
 ただ、これをゲストで行うのはなかなか難しい。
 杵を振るのは重いので無理としても、取りはできないかと思うのですがこれも中腰の難しい姿勢です。
 だとしたら後は、千切って丸める工程になります。
 一昔であれば、ここで丸餅を作って、それこそあん餅、おからみ、安倍川といくところなのですが、嚥下を考慮して万全の体制を整えるために食するのは3時のおやつということになります。


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 搗き上げたお餅は、職員の手によって“お鏡”になっていったのでした。

 先ほどの『あすへの話題』 菅谷所長はこう結んでいます。
  →日本の伝統文化を大事にしよう。
   よみがえらせようとのスローガンを良く聞く。
   だが、我々は今もあまりに多くのことを無造作に投げ捨て続けている。
   日本文化の復活はまず足元からだ。

 
 特別養護老人ホームやケアハウス、グループホーム、そしてデイサービスでもいろいろな行事を行っています。
 もちろん、現代に合わせたクリスマスなどもしていきますが、

  ・冬至に“かぼちゃ”を食べ“柚子湯”を楽しむ
  ・年末に“餅つき”をする
  ・大晦日に“年越し蕎麦”を食べる
  ・元旦を“お屠蘇”で祝う
  ・お正月に“おせち料理”を食べる
  ・1月7日に“七草粥”を食べる

などの、行事(行事食)はしっかりと行います。

 記憶のノスタルジーが、良い刺激となって、生活に張りが増すことを願っています。


    
 今日はクリスマスです。
 法人内にある保育所にはきっと“サンタクロース”がやってきていることだと思います。
 さすがに、大人ばかりの老人ホームにサンタさんは来ないのですが、飾り付けや食事で雰囲気を味わっています。
 玄関のツリーや、中庭のイルミネーションは先日紹介しました。



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 25日お昼の献立
  ・トマト風ピラフ
  ・エビフライ、タルタルソースかけ
  ・スパイシー焼きチキン
  ・キャベツのサラダ
  ・いちごのサンタクロース
  ・コーンスープ(写真には映っていません)


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 いちごのサンタクロースのアップです。
 手作り品です。
 一口で食べるのがかわいそうな感じですが、食べてしまいます。


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 その制作過程です。
 サンタさんが、一杯です。
 よく見ていくと、いろんな表情のサンタさんがいるようです。
 イケメンサンタももちろんいます!

 このブログを書いていると、買い出し部隊がちょうど戻ってきました。
 しめ縄に鏡餅に、水引などを手に一杯さげて・・・
 施設は、クリスマスから迎春へと装いを変えていきます。
 求人情報誌で伝えたいことはたくさんあります。

  ・給与などの条件面
  ・具体的な業務内容
  ・施設へのアクセスや周辺環境

 ネット環境に慣れている人であれば、これらの情報はいろんなところから手に入れることができると思います。
 もちろん、私たちも“わかりやすく”お伝えするようにしています。

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 今回『タウンワーク』や『とらばーゆ』にメインで使う予定の写真です。
 12月14日に行った、屋上菜園での大根収穫風景です。
 ボランティアさんにゲスト3人、そして写っている職員は管理栄養士です。
 冬の柔らかな日射しの中、のんびりと大根を収穫しているのです。

  ・この写真に伝えたい内容を込めているのです!

 この写真で、ロングステージ御影の、職員とゲストの関係、業務のスピード感、職員同士の気の配り方などを見て取って欲しいのです。

 一般的に(私も最近まではそうでした…)就職情報誌には、

  ・仕事の内容で“良い面”をアピール

しようと思って、写真を撮ったり文章を書いているものがほとんどだと思います。

 一方、私たち採用する側として採否の大きなポイントは、

  ・合う合わない(社風・上司・同僚・仕事内容)

に置いているのです。
 これは、そうなんです。
 この【合う・合わない】って、実は短期間で退職する職員の退職理由で一番多いことなんです。


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 大根の泥をぬぐっているK様です。
 平日の午前に、屋上菜園まで来てくれています。
 もちろん自分で来れるわけではありませんから、職員が付き添ってきています。
 その間、フロアには職員がひとり少なくなっているわけです。
 おそらく、彼女の業務を他の職員がカバーしている。もしかしたら後回しにしているのかも知れません。
 大事なのは、それが許されているということなんです。
 菜園で育てた大根を収穫して“ふろふき大根”にして食べるだけなら、職員で収穫して職員で調理してしまえばそれが一番早くて安全なんです。
 でも、あえてKさんに収穫していただく。
 それは、Kさんに、

  ・残っている能力を使い、みなの役に立っていることを実感してもらう

ということなんです。

 Kさんのまわりには、Kさんと他2人のゲスト、そして管理栄養士、あとボランティアさんがひとり居ます。
 そしてKさんを誘導してきている職員、フロアーで業務を続けている職員、今回のこの企画を承認し、今も業務フォローをしている寮母長、寮母長補佐、参加できるゲストを決めていた相談員、そしてその姿を写真に撮っている私です。
 この半径5Mにも満たない空間の中で、世界が動いています。

  ・この空間の気持ちよさを伝えたい

 そこで、キーワードを

  ・ゆったりしたスピード
  ・情を大切にする
  ・個よりも協で働く

にして、来春早々から発行・公開予定の『タウンワーク』・『とらばーゆ』の原稿を進めています。



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 デイサービス職員も同様に募集しています。(こちらは17日から公開済み)
 デイサービスセンターでゲストがどのように過ごしているかだけを伝えるのではなくて、

  ・デイサービスに来られるゲストに対して私たちがどういうスタンスで接しているのか

を題材にしてページを作っています。

 家でもない、施設でもない、その中間的な第三の場所として、ゲスト本人にもご家族にとっても、在宅介護を支えるデイサービスでありたいと願っています。
 こちらも、“ゆっくりゆったり”、“情”、そして“協”がキーワードになります。

  ・ゆっくりは、“確実”につながります。
  ・情は、“情熱”につながります。
  ・協は、“チームワーク”につながります。

 ロングステージが、「体育会系」と言われる隠れた所以(ゆえん)かも知れません。
 『青年福祉施設研究会』という組織で、社会保障制度全般について学び、現場での実践や課題を研究協議し、私たちの実践が社会保障の一助となることを初志とし活動をしております。
 普段は、経営者層・施設長が集まってのセミナーが多いのですが、今回ロングステージ御影を会場にして、

  ・社会福祉施設中堅職員研修

を、株式会社リクルートマネージメントソリューションズ 永井トレナーを講師に迎えて12月15日から17日までの2泊3日の日程で行いました。

 この研修、かなり大がかりな研修で、7月に2泊3日、そして今回、そして来年9月頃にフォロー研修が1日ある、合計7日間にもおよぶ研修なのです。

 日頃、お付き合いのある施設、神戸近畿圏だけではなく、長野県や福岡県からの参加者もいらっしゃいます。
 参加者は、入職5~8年くらいの中堅職員、主任や副主任といった頃合いでしょうか。
 もう何日も一緒に研修を受けていますし、2泊3日の間には懇親会も行われます。
 すっかり打ち解けたメンバーは、さながら合宿を過ごした同士のようでした。

 同じ社会福祉施設とはいえ、高齢者や保育、障害と業種は違い、もちろん施設も違うわけですが、福祉への思いや理念は同じところにあるようです。


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 今朝、会場の整理をしていて、ホワイトボードに残っていた、

  ・永井トレーナーの似顔絵です。

 このイラストを見ただけでも、どんなに楽しく有意義な研修だったかが目に浮かぶようです。
 今週の中頃から、寒さが厳しくなるとの予報がでています。
 また、明日から3ヶ間、5階会議室を“リクルート中堅職員研修”で使う予定です。
 天気の上々、寒さも感じるほどではありません。
 秋口から大切に育ててきた、大根を収穫することにしました。



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 約80本ほどが育っています。
 日当たりは抜群ですので、生育良好です!


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 なかなか抜けない太い大根ですが、抜いた後は歯を切り取って、軍手で綺麗にしていきます。
 ここは、ゲストの皆さんに手伝っていただきました。



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 “ふろふき大根”に調理して、みんなでいただく予定です。
 食べるだけではなくて、収穫や調理も手伝うことができるゲストには手伝っていただきます。
 ゲストができる能力の範囲内で、そしてみんなに役に立つことをしていただくのは、ゲスト自身にとっても“役立てている、自分のすることがある”という自己肯定感を持つことに大きくつながります。
 老人ホームでも、なんやかんやとできることがあるのですよね。


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重さ、4.2kgの今年最大の収穫物です。

家族会開催2015/12/08

 12月5日(火) ロングステージ御影(特養)の家族会を開催しました。
 毎年春と秋に2回開催しています。
 春は、どうしても制度の切り替わりなどの説明が多くなるのですが(実際、今年の春は、介護保険一部負担増の話)、秋は比較的自由に題材を決めることができます。
 それでも、内容は、

   ・看取り(ターミナル)に関すること
   ・相続や後見に関すること

が主要なテーマになることが多いようです。
 もちろん、3.11のあとは、

   ・防災、津波対策

がテーマに上がったこともありました。


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 今回のテーマは【施設での看取りについて】です。
 施設相談員が、よくわかる“パワーポイント”を作ってくれたので、その資料に基づいて説明していきました。

   ・看取り(ターミナル)は、経験値の積み重ねがものをいいます

 通常の生活をしていたなら、おそらく1回か2回しか体験しないだろうことを私たちは複数回体験しています。なので、

   ・看取り(ターミナル)は、それぞれひとりひとり違う

ということを、肌身を持って知っているのです。

 資料はこう結びます。

  ・今日の家族会をきっかけに、再度「看取り」について考えていただける
   きっかけになれば、と考えています。
  ・まだまだ先の話だからと思わずに「看取り」について向き合うことで、
   一緒に過ごすことのできる時間を大切にしてもらいたいと思います。
  ・それに加えて家族のみなさまで、どういった最期を迎えることが、
   ご本人にとって良いことなのかを話し合っていただける機会になれば
   幸いに思います。


 「看取り」のお話の後は、お茶を飲みながらの懇談会です。
 ご家族同士、自身の経験などを語り合いながら、和気藹々とした時を過ごされていたようです。
 12月7日から掲載の求人情報サイト『とらばーゆ』
 社会福祉法人 鶯園 ロングステージの求人情報の中の【当社が大切にしていること】のページで、

  ・「生活行為を引き出せ」~入浴編~
     マンツーマン方式の入浴について施設長にインタビューしました。

という内容で、入浴方法についての記事をまとめています。

 広告会社の営業担当者が私と館内を取材したときの会話を抜粋して記事仕立てにしています。
 居室やトイレ、その他の部屋や設備も見て回ったのですが、今回はそんな中【入浴・風呂】に特化しています。
 この後、評判が良ければ(採用に結びつけば)、「食事編」や「排泄編」、「レクリエーション編」なども考えていますし、特定のゲストの変化を記事にする方法もあるかなと思ったりもしています。
 とにかく、ロングステージの今、「何をしているのか」について、どんどん知らせていこうと思っています。


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 ロングステージ御影 デイサービスセンターの大浴場です。
 銭湯のようなお風呂で、手足を伸ばしてゆっくりと入ることができます。
 要介護度が低くて、自分でしっかりと歩くことができて、洗身洗髪が自分でできる方にはこの方式の浴槽は、家のお風呂では味わうことのできない“温泉気分”を味わうにはもってこいの入浴方法なんです。
 ただ、少し要介護度が重くなってくると、なかなかこの方式の浴槽に入るのは難しくなってくるのです。

  ・杖は持つことができないので手すりを持って歩かなくてはならない
  ・衣服を身につけていないので、介助する職員が持つところも少ない
  ・濡れた身体を持つとしても、それはどうしても滑りやすくなってしまう

 また、大浴槽は、座って足を伸ばして入ることを前提にしている(これが気持ちが良いわけなんですが)のですが、しっかりと座位を保つことができるだけの筋力とバランス力が残っていないと、脂肪分の多いお尻やふくらはぎが浮いてきてしまって、その反面重い肩や頭が下がってきてしまうのです。
 実は、この座位を保つことができないのが、介護が必要なゲストが大浴場を利用しにくい大きな理由なんです。



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 一方、個別浴槽は、足を伸ばすことはできませんが、背中を片方の縁に合わせて座ると、膝で折りたたんだ足先がもう片方の縁に当たって身体を支えることができるのです。
 なので、大きな筋力を使わなくても、バランスを取ることができるのです。
 一見狭く見える浴槽が、実はゲストの姿勢維持に大きな役割を果たしているのです。
 余談ですが、体重が30kgを切るような小さなおばあさんは、浴槽を縦向きではなくて横向きに入ることで身体を安定させることもあるくらいです。

 あとは、出入りの際のコツですが、それは高さ40?の秘訣、要は椅子に座るようにして入り、出るときはたっぷりのお湯の浮力を最大限使うということです。

 入浴介助を主に担当するのは(L勤)なんですが職員の間では、ハードワークにも関わらず人気が高いのです。
 それは、このことにつきます。

  ・ゲストと1対1で関わる時間を長く取ることができるから

 私も、浴室を覗くことはもうありませんが、そばを通ると確かに楽しげな会話が聞こえてくることが多いようです。
 神戸ルミナリエが今日(12月4日)より開催です。
 神戸旧居留地界隈は、大変な賑わいだと思います。
 この“神戸ルミナリエ”、開催前に福祉施設の入居者などが先に観ることのできる「ハートフルデイ」が設定されており、昔は特養のゲストさんたちとも出かけたものですが、この頃ではゲストの体調や心身の状況、そして寒さを考えて、ケアハウスゲストなど一部の方を除いてなかかな足を運ぶことができなくなってきました。

 クリスマスツリーは、各施設とも飾っています。
 併せて、施設で少しイルミネーションを施して楽しんでいます。
 岡本では、山手幹線から見える壁沿いと、2階のテラスに、
 御影では、中庭に少しだけですが、クリスマスの雰囲気を感じていただきたいと思って毎年、デコレーションしています。

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 御影の玄関ホールに飾ってあるクリスマスツリーです。
 奥の中庭に、2頭のトナカイのイルミネーションが見えています。



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 結構、幻想的で綺麗なんですよね。
 毎年のことなんですが、グループホームのゲストさんたちが記念撮影をされたり、土日に来苑されたご家族の皆さんが、イルミネーションやクリスマスツリーの前で写真を撮っている姿を見かけます。

 本家“神戸ルミナリエ”には遠くおよびませんが、年末が近くなってきたことを感じる施設の風物です。

 クリスマス当日までは、この姿です。
 是非、一度ご覧くださいませ。

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