印刷ページを表示

トップページ > スタッフブログ

スタッフブログ

このエントリーは、2月29日発行(公開)の、
求人情報誌(フリーペーパー&WEB)『タウンワーク』
と連動させて、より詳しい内容をお伝えしようと書いています。




20160229-229-400.jpg
2回目の取材記事は“ゲストとご家族”


◆◆離職した者のもつ挫折感

 社会福祉法人鶯園(法人本部は岡山県津山市)ができたのは昭和48年ですが、神戸事業としてロングステージ灘が開設したのは平成9年、岡本が平成13年、御影が平成17年、そして大石が平成21年なんです。

 私が福祉の仕事に就いたのは昭和62年。
 なので最初の就職先がロングステージではありません。
 ご縁あって平成18年2月にロングステージに入職させていただきました。

 実はその前もある特別養護老人ホーム(ロングステージとは違う運営法人)の施設長をさせていただいたのです。
 その施設には開設準備から関わらさせていただいていたので法人理念・施設方針を決めたり、各種マニュアルを整備したり、もちろん職員採用のためのリーフレットや資料も作っていました。

 その時にたくさんの本を読みました。もう15年以上も前のことですが、今回の見開き広告の原稿を作るのにとても役立ちました。
 1年以上の期間を準備に費やしたことで満足のいく開設を迎えることができたと今でも思っています。
 ちょっとした事情があって開設から携わった施設を離れ、ロングステージのお世話になることになったのですが、私の中でこの離職は大きな挫折経験となって残ったのでした。



20160222-okamoto.jpg
平成18年当時、みんな若い!(採用専用サイトより)



◆◆“ロングステージ”との出会いがなかったら私は介護業界を離れていたかも知れない

 “挫折”から立ち直るにはかなりのエネルギーが必要です。そしてそのエネルギーは自分がいくらがんばっても手に入れることができない時があると思いました。

  ・自分は一所懸命だったのに、合わなかった、受け入れてもらうことができなかった

という状況を考えてしまいます。だから、次の職場は、

  ・自分も一生懸命やるから、合う職場であって欲しい、受け入れて欲しい

と考えてしまうのです。

 理念や方針はもちろんですが、自分が働く半径5メートルの範囲の居心地が良いのかどうかが、挫折で痛んだ心にエネルギーを与えてくれるのです。
 私が入職した「ロングステージ」はまさにそんな施設でした。

 以前から勤務している職員にとっては、次期施設長(現施設長は新施設への異動が決まっていました)がどんな人柄なのかは興味津々だと思います。自分たちが培ってきた職場風土がどうなるかといった不安もあったかと思います。
 しかし、不安だったのはむしろ私の方で、私こそ「ロングステージの職場風土に溶け込むことができるだろうか」と思っていたのです。

 その不安は全くの杞憂でした。
 介護を通してお年寄りに接する職員の優しさ、その介護の専門性の高さと職員同士の協同意識、私がずっと思い描いていた介護の、介護職員の姿がロングステージにはありました。

 私の場合は、幸運な偶然が働いてロングステージと出会うことができたのですが、職場を探されている新卒者の方もそうですが一旦離職された方も、

  ・自分が何をしたいのか、何ができるのかではなくて、
  ・興味を持とうとしている施設が何をしているのか、何をしようとしているのか

に注目して情報を集めてみてはどうかと思います。


 「キャリアアップ支援」、「資格取得を応援します」とか、(よく知りもしないのに)「介護業界にイノベーションをもたらします」とか「介護もこれからは経営戦略が必須」などの、雰囲気の良い言葉に惑わされないで、自分の気持ちを大事にして欲しいと思います。

  ・あなたが介護に興味を持ったきっかけは何ですか?

それはたぶん、経営戦略でも、業界のイノベーションでもないと思います。

  ・お年寄りが好き
  ・人に優しく関わるのが好き

それで良いのです。

  ・自分がやりたい仕事、自分が「好き」だと思うことのできる仕事に出会った。

というモチベーションに勝るものはないと思います。



20160222-miyoshi400.jpg
平成21年4月10日 ロングステージKOBE大石開設記念講演『働き始めるみなさんへ』
講師:生活とリハビリ研究所主宰 三好春樹氏



◆◆ロングステージの職場風土、居心地の良さ
 もちろん「好き」だけでやっていればそれは仕事として充分かどうかは微妙なところです。
 クラブ活動や同好会ではないのだから、そこに職務分掌と責任分担があるわけです。
 ここにも、ロングステージは気持ちの良いものがあります。
 気持ち良く感じる要素はたくさんあると思いますし言葉で表すのも難しいのですが、一言で言えば、

  ・一体感

だと思います。


 一人のゲストのために、職員全員が関わっている。
 だから話題の共通性がある、問題意識の共通性があるのです。
 もう一つ上げるとしたら、

  ・同期の存在

でしょうか。

 定期的に学卒者を採用してきていたので、職場内に自分とほぼ同じキャリアの職員がいます。
 毎年のことなので自分の1年上、2年上の職務内容やそれに伴う責任がイメージしやすいのだと思います。
 また、後輩がしっかり入ってくるので自分がいつまでも新人扱いされることがないのも良いことでしょうし、逆に新人が心細く思っていることもわかるのだと思います。

 未経験者を大量採用して残った職員だけを育てていこうなんて考えたこともありません。
 たとえ短い期間とはいっても一緒に働いた職員が辞めていくことはとっても悲しいことですし、教えた側(ロングステージではママと言います)のダメージも相当なものがあるからです。

 なので、『タウンワーク』の写真やこのブログで、ロングステージの雰囲気を感じてもらって、そして一度実際に足を運んでみてください。
 働くことになるであろう半径5メートル以内の居心地を確かめてみてください。
 そして、決めてください。

 給与などの雇用条件は、同業他施設に較べて遜色はないと思います。
 研修もありますし、委員会活動は忙しいくらいです。
 “好き”で“専門性が高い”というのは、素晴らしいことです。



20160222-DSC_0830.JPG
平成28年1月10日 ロングステージ御影新年会


 私はこのコピーにはやられました。
 私たちにとって最高に近いお褒めの言葉だと思っています。

大切な人が、たくさんの人に大切にされている
そのことが何よりも嬉しいです。


 広告宣伝ではありません。
 実際にゲストの奥様がおっしゃられた言葉を取材した担当者が文章にしたのです。
 まさに『珠玉の名言』 大切にしていきます。

 このような言葉に喜びと満足を感じる方と出会うことができたらとお待ちしています。


*****************************

 この取材の様子について『とらばーゆ』・『タウンワーク』にて、より詳しくお伝えしています。
 こちらもよければ併せてお読みいただければと思います。

  『とらばーゆ』はこちら
    →http://toranet.jp/t/r/T103040s.jsp?rqmtId=41479207&SET=03&ST=P16&ecd=03&__u=1456699621805-1493942420366240164

  『タウンワーク』はこちら
    →ttps://townwork.net/detail/clc_1683035003/joid_22550164/
このエントリーは、2月15日発行(公開)の、
求人情報誌(フリーペーパー&WEB)『タウンワーク』
と連動させて、より詳しい内容をお伝えしようと書いています。


20160215-0215.jpg




 2月15日発行の求人情報紙『タウンワーク』(三宮・神戸東・芦屋・西宮版、三宮・神戸西版、タウンワークネット、フロムエーナビ)に、ロングステージ神戸事業特別養護老人ホーム4施設合同(ロングステージ灘、KOBE岡本、御影、KOBE大石)の見開き2ページの広告が掲載されます。
 過去に1ページ全面はしたことがあるのですが、見開き2ページは今回初めてです。他の業界でもあまり見たことはありませんし、介護業界ではおそらく私たちが最初ではないかと思います。
 企画は昨年末から始めていました。まずはキーコンセプトを練らなければなりません。よくよく考えて作り込んでいかないと“ロングステージはこんな大きな求人広告を出さなければならないほど採用に苦労しているんだ”というイメージをもたらすことになってしまいます。このようなことは避けなければなりません。


20160213-DSC_0549.JPG
メインで使う写真です。4回ともこのゆる~い雰囲気を使ってメッセージを伝えていきます。




◆◆現場・現実・現状をありのままに

   “こんな人を採用したい”という打ち出し方ではなくて、
   “ロングステージはこんなことをしています”ので、一緒に働きたいと共感する
    人は、一度見に来てください。

ということをまず基本に置きました。
 そして、記事については施設職員が書くのではなく、実際に施設を利用しているゲスト本人やそのご家族・ボランティアさんに編集担当者(外部広告代理店社員)が直接取材していただき、その内容が文章になりました。
 写真についても、プロのカメラマンに依頼するのではなく自然な姿を見ていただくために施設職員が撮りました。
 ○月○日の具体的な施設の姿を見ていただくことによって【イメージや広告宣伝用】ではない、ありのままのロングステージを感じてもらえればと考えたのです。



◆◆4回連続です(1回が2週間連続掲載ですので8週間続きます)
 リード文章の最後に「to be continued...」と加えています。
 実はこの広告4回続きなんです。これも当初から企画として考えていました。

 ロングステージ神戸事業は、神戸市灘区・東灘区で4つの拠点を持っています。
 そして、ゲスト本人・ゲストのご家族・ボランティアさんなど地域の方々、そして職員が一緒になって、日々の生活を安心に過ごすことができるお手伝いをさせていただいています。
 なので【4回】、各施設の紹介と、職員・ゲスト本人・ゲストのご家族、そして施設に関わる地域のボランティアさんなどを中心に添えたリード文章と写真を使って説明していきます。


20160213-DSC_0505.JPG
第1回:2月15日(22日)、施設紹介は灘、取材記事は施設方針




20160213-DSC_0706.JPG
第2回:2月29日(3月7日)、施設紹介はKOBE岡本、取材記事はゲストご家族




20160213-DSC_0836.JPG
第3回:3月14日(3月21日)、施設紹介は御影、取材記事はゲスト本人




20160213-DSC_0894.JPG
第4回:3月28日(4月4日)、施設紹介はKOBE大石、取材記事はボランティアさん




◆◆取材者のコラムを載せている
 編集担当者は毎週のように施設に足を運んでくださいました。
 彼女自身も見開き2ページ広告を作成するのは初めてのことだそうで、良いものを作らなければならないという思いは私たちと同じだったようです。その意気込みがやりとりしているメールの中にあったので引用させてもらいます。

  ・読者を泣かせるくらいの意味のある原稿にしないと、おっしゃる通りマイナスイ
   メージを作ってしまうリスクがあると思います。


20160213-DSC_0910.JPG

 取材を重ね、どんどん原稿ができあがってきました。
 各回のリードコピーも難産の末に完成し、【取材者のビックリ】というコラムも書き上げていただきました。
 まだ、発行前なのでここに書くことはできませんが、彼女の作ったリードコピーは、読者を泣かすことができるかどうかはまだわかりませんが、少なくとも私は彼女の作ったコピーに大きな感動を受けました。【2月29日発行の2回目のリードコピーは必見です!】


 大きな反響があることを願っています。
 職場見学会の様子なども追加してお伝えすることができればと思っています。
 そして何よりも、私たちと同じ思いを持った人に出会いたいのです。

 どんな些細な問合せでも結構です。
 メールならいつでもかまいません。
 同じ思いを持っている仲間であればこその、丁寧な対応をさせていただきます。
 求人情報誌で伝えたいことはたくさんあります。

  ・給与などの条件面
  ・具体的な業務内容
  ・施設へのアクセスや周辺環境

 ネット環境に慣れている人であれば、これらの情報はいろんなところから手に入れることができると思います。
 もちろん、私たちも“わかりやすく”お伝えするようにしています。

20151214-DSC_0549.JPG

 今回『タウンワーク』や『とらばーゆ』にメインで使う予定の写真です。
 12月14日に行った、屋上菜園での大根収穫風景です。
 ボランティアさんにゲスト3人、そして写っている職員は管理栄養士です。
 冬の柔らかな日射しの中、のんびりと大根を収穫しているのです。

  ・この写真に伝えたい内容を込めているのです!

 この写真で、ロングステージ御影の、職員とゲストの関係、業務のスピード感、職員同士の気の配り方などを見て取って欲しいのです。

 一般的に(私も最近まではそうでした…)就職情報誌には、

  ・仕事の内容で“良い面”をアピール

しようと思って、写真を撮ったり文章を書いているものがほとんどだと思います。

 一方、私たち採用する側として採否の大きなポイントは、

  ・合う合わない(社風・上司・同僚・仕事内容)

に置いているのです。
 これは、そうなんです。
 この【合う・合わない】って、実は短期間で退職する職員の退職理由で一番多いことなんです。


20151214-DSC_0547.JPG

 大根の泥をぬぐっているK様です。
 平日の午前に、屋上菜園まで来てくれています。
 もちろん自分で来れるわけではありませんから、職員が付き添ってきています。
 その間、フロアには職員がひとり少なくなっているわけです。
 おそらく、彼女の業務を他の職員がカバーしている。もしかしたら後回しにしているのかも知れません。
 大事なのは、それが許されているということなんです。
 菜園で育てた大根を収穫して“ふろふき大根”にして食べるだけなら、職員で収穫して職員で調理してしまえばそれが一番早くて安全なんです。
 でも、あえてKさんに収穫していただく。
 それは、Kさんに、

  ・残っている能力を使い、みなの役に立っていることを実感してもらう

ということなんです。

 Kさんのまわりには、Kさんと他2人のゲスト、そして管理栄養士、あとボランティアさんがひとり居ます。
 そしてKさんを誘導してきている職員、フロアーで業務を続けている職員、今回のこの企画を承認し、今も業務フォローをしている寮母長、寮母長補佐、参加できるゲストを決めていた相談員、そしてその姿を写真に撮っている私です。
 この半径5Mにも満たない空間の中で、世界が動いています。

  ・この空間の気持ちよさを伝えたい

 そこで、キーワードを

  ・ゆったりしたスピード
  ・情を大切にする
  ・個よりも協で働く

にして、来春早々から発行・公開予定の『タウンワーク』・『とらばーゆ』の原稿を進めています。



******************

20151219-DSC_0515s.jpg

 デイサービス職員も同様に募集しています。(こちらは17日から公開済み)
 デイサービスセンターでゲストがどのように過ごしているかだけを伝えるのではなくて、

  ・デイサービスに来られるゲストに対して私たちがどういうスタンスで接しているのか

を題材にしてページを作っています。

 家でもない、施設でもない、その中間的な第三の場所として、ゲスト本人にもご家族にとっても、在宅介護を支えるデイサービスでありたいと願っています。
 こちらも、“ゆっくりゆったり”、“情”、そして“協”がキーワードになります。

  ・ゆっくりは、“確実”につながります。
  ・情は、“情熱”につながります。
  ・協は、“チームワーク”につながります。

 ロングステージが、「体育会系」と言われる隠れた所以(ゆえん)かも知れません。
 12月7日から掲載の求人情報サイト『とらばーゆ』
 社会福祉法人 鶯園 ロングステージの求人情報の中の【当社が大切にしていること】のページで、

  ・「生活行為を引き出せ」~入浴編~
     マンツーマン方式の入浴について施設長にインタビューしました。

という内容で、入浴方法についての記事をまとめています。

 広告会社の営業担当者が私と館内を取材したときの会話を抜粋して記事仕立てにしています。
 居室やトイレ、その他の部屋や設備も見て回ったのですが、今回はそんな中【入浴・風呂】に特化しています。
 この後、評判が良ければ(採用に結びつけば)、「食事編」や「排泄編」、「レクリエーション編」なども考えていますし、特定のゲストの変化を記事にする方法もあるかなと思ったりもしています。
 とにかく、ロングステージの今、「何をしているのか」について、どんどん知らせていこうと思っています。


20151206-DSC_0470.JPG

 ロングステージ御影 デイサービスセンターの大浴場です。
 銭湯のようなお風呂で、手足を伸ばしてゆっくりと入ることができます。
 要介護度が低くて、自分でしっかりと歩くことができて、洗身洗髪が自分でできる方にはこの方式の浴槽は、家のお風呂では味わうことのできない“温泉気分”を味わうにはもってこいの入浴方法なんです。
 ただ、少し要介護度が重くなってくると、なかなかこの方式の浴槽に入るのは難しくなってくるのです。

  ・杖は持つことができないので手すりを持って歩かなくてはならない
  ・衣服を身につけていないので、介助する職員が持つところも少ない
  ・濡れた身体を持つとしても、それはどうしても滑りやすくなってしまう

 また、大浴槽は、座って足を伸ばして入ることを前提にしている(これが気持ちが良いわけなんですが)のですが、しっかりと座位を保つことができるだけの筋力とバランス力が残っていないと、脂肪分の多いお尻やふくらはぎが浮いてきてしまって、その反面重い肩や頭が下がってきてしまうのです。
 実は、この座位を保つことができないのが、介護が必要なゲストが大浴場を利用しにくい大きな理由なんです。



20151206-DSC_0325.JPG

 一方、個別浴槽は、足を伸ばすことはできませんが、背中を片方の縁に合わせて座ると、膝で折りたたんだ足先がもう片方の縁に当たって身体を支えることができるのです。
 なので、大きな筋力を使わなくても、バランスを取ることができるのです。
 一見狭く見える浴槽が、実はゲストの姿勢維持に大きな役割を果たしているのです。
 余談ですが、体重が30kgを切るような小さなおばあさんは、浴槽を縦向きではなくて横向きに入ることで身体を安定させることもあるくらいです。

 あとは、出入りの際のコツですが、それは高さ40?の秘訣、要は椅子に座るようにして入り、出るときはたっぷりのお湯の浮力を最大限使うということです。

 入浴介助を主に担当するのは(L勤)なんですが職員の間では、ハードワークにも関わらず人気が高いのです。
 それは、このことにつきます。

  ・ゲストと1対1で関わる時間を長く取ることができるから

 私も、浴室を覗くことはもうありませんが、そばを通ると確かに楽しげな会話が聞こえてくることが多いようです。
 『タウンワーク11月30日号』に、
  ・トイレの写真を単体で載せました。
 私の知る限り、介護専門媒体でない紙面に、トイレ単体の写真を、製品の宣伝ではなく載っているのを見かけたことがありません。
 この広告を出すには、相当な“決意”が必要でした。

 この決意を促してくださったのも、広告会社の営業担当者とのやりとりでした。

  ・○○さんって、トイレはどこでします? いつします?

 なかなか、しにくい質問ですが、そこはあっさりと聞きました。

  ・トイレで、行きたくなったとき。

 こう答えていただきました。そして、

  ・行きたくなくても行くときってありますよね。

 ちょっと考えて

  ・寝る前や大事な約束がある前、電車に乗る前なども行きますね。

 とのこと。

 実は、この会話の中に排泄ケアで大切にするべきことの大部分が含まれているのです。

20151130-toilet.jpg


*******************
 「トイレはトイレでする」を大切にしています。
  →座る姿勢とタイミングに着目しトイレでできるようにサポート◎
   “環境”を整えることでスタッフの負担も減り、ゲストのいきいきしてきます!

 「トイレはベッドの上でするもんじゃない」
  →スタッフがサポートできる環境であれば、
   座ってトイレができるようになります◎
   ゲスト(利用者)のためにも、スタッフのためにも、
   排泄ケアに力を入れています。
******************

 みなさんが、トイレに行くタイミングと、その時の姿勢を考えてみてください。
 朝起きてすぐ、朝食の後、出勤する前、昼食の前後、3時の前後、会社から出るとき、
 夕食前、入浴の前、就寝前、少ない方でも6回ほどは行くことだと思います。
 その内の何回かは、大きい方も一緒にしていると思います。
 そのタイミングを、2時間おきとか3時間おきで決めていませんよね。

 そして、トイレでは便器に座ってしていると思います。
 尿も便も、重さがあるので、上から下へは流れやすいのです。
 つまり、尿道や直腸の方向をなるべく下向きに合わせて排泄を行う。
 筋力が弱って“いきむ”ことが難しくなってきたゲストの方にも、もちろん私たちにも、重力は平等に働いてくれます。
 なので、座ってすることは、理にかなっているし、楽なんです。

  ・出るタイミングに合わせて(トイレに)座ってもらう

が、排泄ケアの基本になります。ただ、出るタイミングがわからなくなってしまっているゲストもおられるので、

  ・出るかも知れないタイミングに合わせて座ってもらう

ということも、行います。

 それでも、おむつを使っている方もおられます。

  ・排泄ケア=おむつ交換

ではないということを知ってもらいたい。
 自分でトイレに行くことができるように援助していくことも排泄ケアだし、水分補給を促したり、腸内環境を整えて、気持ち良く排泄していただくように導くのも排泄ケアです。

 前回は、自分でお風呂に入ることができるように援助するための浴槽の工夫について書きました。
 写真はどこにでもあるような障害者用のトイレです。
 でも、“姿勢”と“タイミング”に着目すると、排泄ケアが一気に進むのです。
«前へ || 1 | 2 | 3 |...| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 || 次へ»

このページのトップへ戻る