・三好 春樹さん 生活とリハビリ研究所代表
 ・丸尾多重子さん つどい場さくらちゃん代表
 ・大塚  洋さん 湖西老人ケアを考える会代表
 ・綿  祐二教授 文京学院大学人間学部人間福祉学科学科長
いままでいろいろな方を講師としてお呼びして研修を開催してきました。

今回の内定者研修は、2010年春新採用予定内定者が対象です。
福祉専攻の学生だけではなく、福祉以外を専攻している学生もいます。
実際の介護現場に立ったことのない彼(彼女)たちですので、今回は、
知識と技術を学ぶことよりも、

 ・介護を受ける側の気持ち
 ・力のいらない介助方法

を主眼に、約4時間の特別講座を開催していただきました。
福辺節子さんは、「もう一歩踏み出すための介助セミナー」を主宰し、「介助される
人が本来持っている力を引き出していく」介助方法を介護職に伝えていらっしゃいます。
一般のセミナーは、1日6時間×4日間のコースです。とても中身の濃いセミナーを
無理をいって短くまとめていただいたのです。

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ロングステージ御影の5階会議室で行った研修風景です。


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これぞ!、福辺流! 軽く持ち上がります。もちろんお互いに負担も少ない!


介護は、力ではありません。もちろんスピードや手際の良さでもありません。
三好春樹さんは、そのような力任せの介護をする介護職員のことを“介護力士士”
と揶揄していますが、10年前の私の介護を振り返ってみると、笑って済ませれない
介護をしていたように思い反省しています。

4時間の半分は講義、残りは実技という時間配分で、内定者のみなさんも、業務の合間に
参加した現職員も、満足のいく内容を身につけたような感じでした。
終了後、福辺さんの著書、

 ・『福辺流 ちからのいらない介助術』 中央法規
 ・『人生はリハビリテーションだ』 教育史料出版会

の販売サイン会に多くの内定者が集まり、けっして安くはない本を購入していました。

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即席の販売サイン会です。


私たちの仕事が一番面白くなるのは、

 ・ゲストに対して
 ・介護に対して

興味を持てた時です。現場で、日々悩み考えます。そして、今回の様な講座でヒントを
得ることができると、フッと解決方法に結びつくときがあるのです。そのためには、
勉強しなければいけません。また、現場をいつも真摯な目で見つめ、粛々と取り組んで
いなければ解決方法に結びつきません。いくら福辺流の介助術だって、ただの知識として
持ち帰っただけでは、個々の現場ですぐ通用するものではないのです。

次回、12月の第2回内定者研修は、

 ・下村恵美子さん 宅老所よりあい代表

に来ていただきます。
宅老所を始め、日本の介護を変えたとさえ言われる下村さんが現在取り組んでいる介護の
実情、そしてターミナルケアについて熱く語っていただこうと考えています。
私自身もとても楽しみにしています。

これらの講座や研修会、一般には紹介も開放もしていません。
ロングステージの職員、内定者のみの特別企画なのです。