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スタッフブログ

バックナンバー

2015年 12月のバックナンバー一覧です。
 求人情報誌で伝えたいことはたくさんあります。

  ・給与などの条件面
  ・具体的な業務内容
  ・施設へのアクセスや周辺環境

 ネット環境に慣れている人であれば、これらの情報はいろんなところから手に入れることができると思います。
 もちろん、私たちも“わかりやすく”お伝えするようにしています。

20151214-DSC_0549.JPG

 今回『タウンワーク』や『とらばーゆ』にメインで使う予定の写真です。
 12月14日に行った、屋上菜園での大根収穫風景です。
 ボランティアさんにゲスト3人、そして写っている職員は管理栄養士です。
 冬の柔らかな日射しの中、のんびりと大根を収穫しているのです。

  ・この写真に伝えたい内容を込めているのです!

 この写真で、ロングステージ御影の、職員とゲストの関係、業務のスピード感、職員同士の気の配り方などを見て取って欲しいのです。

 一般的に(私も最近まではそうでした…)就職情報誌には、

  ・仕事の内容で“良い面”をアピール

しようと思って、写真を撮ったり文章を書いているものがほとんどだと思います。

 一方、私たち採用する側として採否の大きなポイントは、

  ・合う合わない(社風・上司・同僚・仕事内容)

に置いているのです。
 これは、そうなんです。
 この【合う・合わない】って、実は短期間で退職する職員の退職理由で一番多いことなんです。


20151214-DSC_0547.JPG

 大根の泥をぬぐっているK様です。
 平日の午前に、屋上菜園まで来てくれています。
 もちろん自分で来れるわけではありませんから、職員が付き添ってきています。
 その間、フロアには職員がひとり少なくなっているわけです。
 おそらく、彼女の業務を他の職員がカバーしている。もしかしたら後回しにしているのかも知れません。
 大事なのは、それが許されているということなんです。
 菜園で育てた大根を収穫して“ふろふき大根”にして食べるだけなら、職員で収穫して職員で調理してしまえばそれが一番早くて安全なんです。
 でも、あえてKさんに収穫していただく。
 それは、Kさんに、

  ・残っている能力を使い、みなの役に立っていることを実感してもらう

ということなんです。

 Kさんのまわりには、Kさんと他2人のゲスト、そして管理栄養士、あとボランティアさんがひとり居ます。
 そしてKさんを誘導してきている職員、フロアーで業務を続けている職員、今回のこの企画を承認し、今も業務フォローをしている寮母長、寮母長補佐、参加できるゲストを決めていた相談員、そしてその姿を写真に撮っている私です。
 この半径5Mにも満たない空間の中で、世界が動いています。

  ・この空間の気持ちよさを伝えたい

 そこで、キーワードを

  ・ゆったりしたスピード
  ・情を大切にする
  ・個よりも協で働く

にして、来春早々から発行・公開予定の『タウンワーク』・『とらばーゆ』の原稿を進めています。



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 デイサービス職員も同様に募集しています。(こちらは17日から公開済み)
 デイサービスセンターでゲストがどのように過ごしているかだけを伝えるのではなくて、

  ・デイサービスに来られるゲストに対して私たちがどういうスタンスで接しているのか

を題材にしてページを作っています。

 家でもない、施設でもない、その中間的な第三の場所として、ゲスト本人にもご家族にとっても、在宅介護を支えるデイサービスでありたいと願っています。
 こちらも、“ゆっくりゆったり”、“情”、そして“協”がキーワードになります。

  ・ゆっくりは、“確実”につながります。
  ・情は、“情熱”につながります。
  ・協は、“チームワーク”につながります。

 ロングステージが、「体育会系」と言われる隠れた所以(ゆえん)かも知れません。
 12月7日から掲載の求人情報サイト『とらばーゆ』
 社会福祉法人 鶯園 ロングステージの求人情報の中の【当社が大切にしていること】のページで、

  ・「生活行為を引き出せ」~入浴編~
     マンツーマン方式の入浴について施設長にインタビューしました。

という内容で、入浴方法についての記事をまとめています。

 広告会社の営業担当者が私と館内を取材したときの会話を抜粋して記事仕立てにしています。
 居室やトイレ、その他の部屋や設備も見て回ったのですが、今回はそんな中【入浴・風呂】に特化しています。
 この後、評判が良ければ(採用に結びつけば)、「食事編」や「排泄編」、「レクリエーション編」なども考えていますし、特定のゲストの変化を記事にする方法もあるかなと思ったりもしています。
 とにかく、ロングステージの今、「何をしているのか」について、どんどん知らせていこうと思っています。


20151206-DSC_0470.JPG

 ロングステージ御影 デイサービスセンターの大浴場です。
 銭湯のようなお風呂で、手足を伸ばしてゆっくりと入ることができます。
 要介護度が低くて、自分でしっかりと歩くことができて、洗身洗髪が自分でできる方にはこの方式の浴槽は、家のお風呂では味わうことのできない“温泉気分”を味わうにはもってこいの入浴方法なんです。
 ただ、少し要介護度が重くなってくると、なかなかこの方式の浴槽に入るのは難しくなってくるのです。

  ・杖は持つことができないので手すりを持って歩かなくてはならない
  ・衣服を身につけていないので、介助する職員が持つところも少ない
  ・濡れた身体を持つとしても、それはどうしても滑りやすくなってしまう

 また、大浴槽は、座って足を伸ばして入ることを前提にしている(これが気持ちが良いわけなんですが)のですが、しっかりと座位を保つことができるだけの筋力とバランス力が残っていないと、脂肪分の多いお尻やふくらはぎが浮いてきてしまって、その反面重い肩や頭が下がってきてしまうのです。
 実は、この座位を保つことができないのが、介護が必要なゲストが大浴場を利用しにくい大きな理由なんです。



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 一方、個別浴槽は、足を伸ばすことはできませんが、背中を片方の縁に合わせて座ると、膝で折りたたんだ足先がもう片方の縁に当たって身体を支えることができるのです。
 なので、大きな筋力を使わなくても、バランスを取ることができるのです。
 一見狭く見える浴槽が、実はゲストの姿勢維持に大きな役割を果たしているのです。
 余談ですが、体重が30kgを切るような小さなおばあさんは、浴槽を縦向きではなくて横向きに入ることで身体を安定させることもあるくらいです。

 あとは、出入りの際のコツですが、それは高さ40?の秘訣、要は椅子に座るようにして入り、出るときはたっぷりのお湯の浮力を最大限使うということです。

 入浴介助を主に担当するのは(L勤)なんですが職員の間では、ハードワークにも関わらず人気が高いのです。
 それは、このことにつきます。

  ・ゲストと1対1で関わる時間を長く取ることができるから

 私も、浴室を覗くことはもうありませんが、そばを通ると確かに楽しげな会話が聞こえてくることが多いようです。

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