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2016年 07月のバックナンバー一覧です。『タウンワーク』7月11日号2016/07/11
このエントリーは、7月11日発行(公開)の、
求人情報誌(フリーペーパー&WEB)『タウンワーク』
と連動させて、より詳しい内容をお伝えしようと書いています。
お伝えしたいのは(やっぱり)“仕事のやりがい”
◆◆◆7回分の原稿を見直してみました。
2月から、ロングステージでの生活や職員の様子をどうにかして伝えたいと原稿を書いていきました。
朝出勤して、パソコンを立ち上げます。
そしてケア記録のソフトを開きます。
昨夜から今朝にかけてのゲストの様子がびっしりと書き込まれています。
ざっと読んでいきますが、文章量が多いところは何かがあったということです。
このような記録を毎日毎日読んで、毎日毎日報告を聞いているので、私の書いている文章は生々しくてブレがないのだと思います。
何かの都合で1年前のメールを読んだりすることもあるのですが、書いてある文章の内容や体裁が今と一緒なんですよね。
内容は新しいのですが、その底流には同じ思いがあるのです。
ここって、大事なことだと思います。
そのブレない思いの一番は何かと聞かれたら、“仕事のやりがい”を伝えてたい。
“介護の仕事の魅力”を伝えたいということに尽きるのです。
私のような身内が、このようなことを書いているとどうしても“身びいき”だと思われてしまいます。
なので、今回の広告シリーズには、ゲストや家族の生の写真を使い、広告会社の担当者に記事を書いていただきました。
写真は、事実を切り取りますし、取材した文章は客観的だと思います。
けど、“仕事のやりがい”については、何とか私たちから伝えたい。
でも、あまり熱く語りすぎると、独りよがりの文章になってしまいます。
なので、よく読んでいる本の一説を引用します。
著者は『ストロベリー・ナイト』や『ジウ』などでとっても有名な誉田哲也氏。警察小説の切れの良さには定評があります。
この誉田氏のもう一つの面白い(私はこちらの方が好きですが)ジャンルが『武士道シックスティーン』の武士道シリーズや『疾風ガール』の音楽もの、そして『幸せの条件』などの“しあわせさがし”ものなんです。
読み返してみれば、武士道シリーズも音楽シリーズも、自分の立ち位置や居場所を探して見つけていく物語でした。この“しあわせさがし”『幸せの条件』で見事に集結していますが、ここでは『世界で一番長い写真』で、主人公の従姉妹である美人で性格男前のあっちゃんの台詞から、
→「あのな、前にあたし、ギャンブルは悪魔の取引だって、いっただろう」
そうだったけ。あんまりよく憶えていない。
「なんでだか分かるか」
「いーえ、わかりません」
「だからよ、ちっとは自分で考えろっつってんだよ」
「わかんないよ。だって僕、ギャンブルやったことないもん」
そっか、と珍しくあっちゃんは納得した顔をし、タバコを灰皿で揉み消した。
「つまり・・・・・たとえば、分かりやすくパチンコ屋を例にとるとだな、
客が勝って喜んでいるとき、店側は泣いてんだよ。
客が負けて泣いているとき、店側は必ず、腹抱えて笑ってんだ。
ザマーミロってな・・・・・
たいていのギャンブルってのは、本質的にはそういうもんだ」
はあ。
「でも、そういうのってやっぱ、なんか間違ってんだよ。
売る側は、客に喜んで欲しいからいいものを作る。
客はそうやって作られた、いいものを選んで買う。
売る側は買ってもらってありがとう。客側も、いいものをありがとう。
やっぱ、世の中、そうやってお互いのためにならねえと、
まわっていかねえんだよ・・・・・
ほい、できた。アツアツのハムチーズサンドだ。温子だけに」
どうしたのあっちゃん。今日、やけに真面目じゃない。
最後のダジャレは余計だと思うけど。
「ありがと・・・・・いただきます」
まずはひと口。パクッといった途端、中からアツアツのチーズが
溶け出してきて舌を火傷しそうになったけど、
でも、何これ、すっごく美味しい。
ハムもチーズもコクがあってちょっと何かがピリッと利いていて、
あと、ピーマンもいいアクセントになってる。
これ、ちょっと絶品だよ、あっちゃん。
「つまり、そういうことだよ」
「えっ・・・・・何が」
「お前いま、美味しくて笑ったろ。ニコッとしたろ」
うん、たぶん、したと思う・
「それなんだよ、誰かにそういう顔をして欲しいから、
人は何かをするんだよ。
誰かがそういう顔をしてくれるから、
人は仕事を頑張ったり、何かに打ち込んだりできる・・・・・
松本さんだって、たぶんそうだったんだと思うよ。
本当はギネス記録がどうこうより、自分の作ったカメラで、
たくさんの人が笑ってくれる、
楽しんでくれる。そういうことを確かめたくて、
だから頑張ったんじゃないか・・・・・って、
そんなことをあたしは、ちょっと、あの現像現場を見て、思ったんだ」
高齢者介護の現場で働いていれば、日常茶飯事とまではいきませんが、かなりの確率で体験することができると思います。
もちろん、ママベビーの期間ではなかなか感じることができないかもしれません。
でも、がんばってこの感覚に出会って欲しい。
そうすれば、きっと仕事に誇りを持つことも出来るだろうし、ずっと介護の仕事を続けていくこともできるのだと思います。
いつも長文になっているブログを読んでいただいてありがとうございます。
2ページ見開きの広告は、7月11日と18日発行分で一旦完結します。
あとは、WEB媒体である『はたらいく』や『リクナビNEXT』で情報を発信していきます。
できれば“MIND”に共感してくださる方に出会いたいと願っています。
見学会も、まだ続きますし、他の日程が希望であれば気軽に連絡してください。
写真のまんまの施設と、この文章のまんまの職員がお待ちしております。
では、 See you later.......