求人情報誌で伝えたいことはたくさんあります。

  ・給与などの条件面
  ・具体的な業務内容
  ・施設へのアクセスや周辺環境

 ネット環境に慣れている人であれば、これらの情報はいろんなところから手に入れることができると思います。
 もちろん、私たちも“わかりやすく”お伝えするようにしています。

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 今回『タウンワーク』や『とらばーゆ』にメインで使う予定の写真です。
 12月14日に行った、屋上菜園での大根収穫風景です。
 ボランティアさんにゲスト3人、そして写っている職員は管理栄養士です。
 冬の柔らかな日射しの中、のんびりと大根を収穫しているのです。

  ・この写真に伝えたい内容を込めているのです!

 この写真で、ロングステージ御影の、職員とゲストの関係、業務のスピード感、職員同士の気の配り方などを見て取って欲しいのです。

 一般的に(私も最近まではそうでした…)就職情報誌には、

  ・仕事の内容で“良い面”をアピール

しようと思って、写真を撮ったり文章を書いているものがほとんどだと思います。

 一方、私たち採用する側として採否の大きなポイントは、

  ・合う合わない(社風・上司・同僚・仕事内容)

に置いているのです。
 これは、そうなんです。
 この【合う・合わない】って、実は短期間で退職する職員の退職理由で一番多いことなんです。


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 大根の泥をぬぐっているK様です。
 平日の午前に、屋上菜園まで来てくれています。
 もちろん自分で来れるわけではありませんから、職員が付き添ってきています。
 その間、フロアには職員がひとり少なくなっているわけです。
 おそらく、彼女の業務を他の職員がカバーしている。もしかしたら後回しにしているのかも知れません。
 大事なのは、それが許されているということなんです。
 菜園で育てた大根を収穫して“ふろふき大根”にして食べるだけなら、職員で収穫して職員で調理してしまえばそれが一番早くて安全なんです。
 でも、あえてKさんに収穫していただく。
 それは、Kさんに、

  ・残っている能力を使い、みなの役に立っていることを実感してもらう

ということなんです。

 Kさんのまわりには、Kさんと他2人のゲスト、そして管理栄養士、あとボランティアさんがひとり居ます。
 そしてKさんを誘導してきている職員、フロアーで業務を続けている職員、今回のこの企画を承認し、今も業務フォローをしている寮母長、寮母長補佐、参加できるゲストを決めていた相談員、そしてその姿を写真に撮っている私です。
 この半径5Mにも満たない空間の中で、世界が動いています。

  ・この空間の気持ちよさを伝えたい

 そこで、キーワードを

  ・ゆったりしたスピード
  ・情を大切にする
  ・個よりも協で働く

にして、来春早々から発行・公開予定の『タウンワーク』・『とらばーゆ』の原稿を進めています。



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 デイサービス職員も同様に募集しています。(こちらは17日から公開済み)
 デイサービスセンターでゲストがどのように過ごしているかだけを伝えるのではなくて、

  ・デイサービスに来られるゲストに対して私たちがどういうスタンスで接しているのか

を題材にしてページを作っています。

 家でもない、施設でもない、その中間的な第三の場所として、ゲスト本人にもご家族にとっても、在宅介護を支えるデイサービスでありたいと願っています。
 こちらも、“ゆっくりゆったり”、“情”、そして“協”がキーワードになります。

  ・ゆっくりは、“確実”につながります。
  ・情は、“情熱”につながります。
  ・協は、“チームワーク”につながります。

 ロングステージが、「体育会系」と言われる隠れた所以(ゆえん)かも知れません。