スタッフブログ
『タウンワーク』6月27日号2016/06/27
このエントリーは、6月27日発行(公開)の、
求人情報誌(フリーペーパー&WEB)『タウンワーク』
と連動させて、より詳しい内容をお伝えしようと書いています。
ロングステージらしい日常の介護とは?
◆◆◆マインドに込めた意味
『MIND』は私たちの行動指針です。
“ゲストのために”が全ての基本であり、その内容を1枚のカードに収めて職員は常 時携行しています。
平成9年灘を開設し、その4年後(平成13年)KOBE岡本を開設するときに、当時の職員が中心となって“自らの手で”作り上げたものです。さらにその4年後(平成17年)に開設された御影でもその精神は引き継がれ、最も新しい施設のKOBE大石(平成21年開設)でも『MIND』に沿ったケアが行われています。
平成13年から平成28年まで、介護の世界を取り巻く状況は大きく変わりました。でも『MIND』の精神は変わりません。しっかりとロングステージの風土として息づいているのです。
このカードを職員は常時携行しています。
◆◆◆示して介入するのが専門性
『MIND』を基にした日々の介護についても、2ページ見開きの広告で書き込んでいます。入浴、移乗、排泄、食事についてのこだわりを小さな写真と共に載せています。
入浴
→たっぷりのお湯に浸かって疲れを癒やす。
日本独自の文化ではないかと思います。
外国の福祉施設を視察に行っても“浴室”はまずありません。
身体の清潔はシャワーで行う文化圏だからだと思います。
この“浸かる”という行為を大切にしています。
なるべく自分で“浸かる”そのために、個別浴槽でのマンツーマン入浴を行い
っています。
浴槽の高さは40?、椅子の座面と同じ高さです。
なので座れる方は家庭にあるのと同じ浴槽に入ることができるのです。
長い人生で初めての経験になる“機械浴”は極力使うことがないようにしてい
ます。
移乗
→“手を取る動きひとつのも想いがあります”
まさにこの言葉の通りで、触る場所や力加減を考えて介助を行います。
ゲストの残存能力を出来るだけ使っていただくということと、
私たちはできるかぎり少ない力でのお手伝いをするということです。
介護は「力仕事」ではありません。もしも力任せにやってしまうと、
身体には傷がつき、心は通わなくなってしまうのです。
排泄
→タイミングを合わせて座ってもらう。
排泄介助の基本であり全てです。
私たちは日常生活の中で、タイミングを合わせて排泄することを
無意識のうちににしているのです。
でしょ、誰も大事な会議の際痛にトイレには行きませんし、
そこらへんで立ってすることなどありえません。
排泄ケア=おむつの当て方ではありません。
もちろん“おむつ”の必要なゲストもおられます。
トイレで自分でするからおむつまで排泄ケアには様々な段階があるのです。
食事
→今、一番難しいのは食事ケアなのだと思います。
「食べること」=「生きること」のように考えてしまいます。
自分で食べることが出来なくて靱帯を通して栄養をもらっていた胎児。
オギャーと産まれて液体(母乳ですね)で育っていく赤ちゃん。
成長するにつれて、流動状(離乳食)、半固形(幼児食)と形態がだんだん
大人が食べているものと同じになってきます。
お年寄りはこの行程の逆なのでしょうか。
だんだん固形物を食べることが出来なくなってくる。柔らかめになって、
一口大に、そしてゼリーやソフトになっていきます。と同時に食べる総量も
減っていって、一日の必要維持量を食べることさえ難しくなっていきます。
この状態からのケアが、私たちにとって今一番の課題なのです。
“美味しくて、安全で、楽しむことができる食事”職員一丸となって
取り組んでいます。
私たちは、生活に関わる事項について“どのような介護”を行っているかを説明させていただきます。
“歩かせて欲しい”、“おむつでかまわない”、“たくさん食べさせて欲しい”という願いをご家族から聞くこともありますし、ゲストの中には自らケアについての要望をおっしゃる方もおられます。取り入れるべきことは取り入れていくのですが、私たちはしっかりと介護方法を提示させていただいた上で、介入していく方向を選んでいます。
もちろん、最終決定をしていただくのはゲスト本人さんやご家族の意思に添う形になるのですが、施設の経験知としての体験をわかりやすく説明させていただいて“その人らしさ”を共に考えさせていただければと思っています。
優しさと思いやりはこのようなところに表れるのです。
◆◆◆ロングステージは“体育会系”なのかも!
今回もロングステージ御影のゲストAさんと奥様に登場していただきました。
第1シリーズ(2回目)には、
→大切な人が、たくさんの人に大切にされている。
そのことが何よりも嬉しいです。
のとってもありがたいお言葉を頂戴したおふたりです。
施設の特徴については今までもたくさん語ってきましたので、求職者のみなさんが、新しい職場を選ぶ際に考えていただきたい点について少し書いてみます。
職場で長く働き続けるのに大切なことは、自分の思いと職場の風土が合っていることだと思います。
でしたら、職場の風土ってどうしたらわかるのでしょうか?
実際に見学してみて感じていただくことが一番なのですが、ちょこっとだけ文章にしてみたいと思います。
ロングステージ御影で働いていて、ここの組織って“体育会系”だなぁと感じるときがあります。「若い女子中心の職場で介護をしているのになんで?」と思いますよね。
決して、ガテン系で体力勝負の集団だと言いたいわけではないのです。
・協調性があって、秩序を守り、思いやりがあって、活動的で、緻密である
チーム一丸となって、ルールを守り、先輩後輩同僚のことを考え、熱いハートとクールな頭で結果を出す。あらゆるスポーツに通じるものがあると思うのです。
協調 ←→ 競争 協調の良い面:気を遣う
伝統 ←→ 革新 伝統の良い面:秩序を守る
情熱 ←→ 理性 情熱の良い面:思いやりがある
行動 ←→ 思考 行動の良い面:活動的
緻密 ←→ スピード 緻密の良い面:丁寧、慎重
逆に見てみれば
競争の良い面:リーダーシップがある
革新の良い面:将来を見越すことが出来る
理性の良い面:理性的、落ち着き
思考の良い面:深みがある
スピードの良い面:結果を早く出す
どちらが良いか悪いかではないと思います。
それぞれの業種・企業によってこの5つの軸のどちらを優先しているかが“風土”だと思います。
例えば、競争と行動を優先する企業は、証券会社やベンチャー企業でしょう。
これが競争と思考を優先するのなら、コンサルタントに向いているのかも知れません。
協調と思考を優先すれば、研究者になったりメーカーでシステム開発などに従事してのかも。
そして、協調と行動を優先するのが“体育会系”
ロングステージ御影もここに位置すると考えているのですが、似たような他業種にどんなものがあるかと考えてみると、総合商社や広告・マスコミ、流通業などに近いのかも知れないかと思います。
よく介護はサービス業だと言われますが、むしろ“大きな共通の目標にみんなで立ち向かっていく”という視点で捉えていただいても良いのではないかと思います。
事実、大学や高校で体育会系の活動をしてきた職員も多数いますし、文化系でも吹奏楽部でしごかれてきた職員も在籍しています。
ひとりひとりが目の前の課題に挑戦しやり遂げることによって、チーム全体の勝利に結びつけることができる。
この喜びを味わうことが出来るのが、ロングステージの風土だと思います。
就職後のリアルをぜひ感じに来てください。
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