求人誌に募集広告を出しています。
 同業他社(法人)の広告も多数あるので埋もれないように工夫をしなくてはなりません。
 限られたスペースで、就職に必要な情報も伝えながら、どうしたら私たちの施設の魅力を伝えていくことができるのだろうか。
 広告会社の営業担当者も交えて考えました。

 また、施設内では採用した職員の新人教育について話し合いを持っています。
 どのようにしたら長く働き続けてくれるのだろうか。
 どのように教えていけば、迷うことなく介護を自分のものにしてもらえるのだろうか。
 今春入職した新入職員から中堅職員、副主任主任などのベテラン職員も一緒になって考えていきます。

  ・介護の仕事のやりがいや楽しさを知る前に、
   しんどさや不安が大きくなるのではないか。


 という点について、今働いている職員の現場感覚として同じように感じているようでした。

 この「楽しさを知る前に不安を感じる」について、広告会社の担当者に尋ねてみると、「未経験者にとって介護の仕事の魅力を伝えていくことは重要なポイントになる」と言われ、ここを前面に押し出していく広告を考えていくことにしたのでした。

 同じような求人広告の中で、どう輝くことができるのか。
 それは、

  ・私たちが今までしてきた介護の経験談・成功談をストーリーにして伝えること

 このオフィシャルホームページにも、介護についていろいろと語っています。
 介護とは、お世話だけではない。もちろん後始末でもない。
 加齢や障害、認知症状の進行によって、自分でできていたことができなくなったところを援助していくことです。
 誰だって「自分のことはなるだけ自分でしたい」と思っているのです。
 その心を支えていくことなんです。
 このことを、私たちがやってきたことを通して伝えよう。

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10月12日号のタウンワークには、食事の記事を載せました。


 お寿司は【魔法の食べ物】なんです。
 お年寄りにとってはなによりのごちそう。
 普段は小食の方も8貫、10貫とどんどん食べていかれます。

 もちろん、いつもは私たちと同じ形態の食事を食べるのが難しい方もおられます。
 けど、お寿司の場合は、ちょっと大丈夫なようです。
 いつもより、普通に近い形態で美味しそうに召し上がっておられます。

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さらに飲み込みが悪い人のための特別な【お寿司】です。

 もちろん手作りです。どこにも売ってはいません。
 栄養士さん、調理師さん、そして食事介助をする介護職員とのコラボレーションです。

  ・美味しそうに食べていただけるのです。

 この瞬間が、私たちの喜びです。

  ・今まで自分でできていたことができなくなる。
   そこで、私たちが【特別な工夫】をして、今までのようにできるように援助する。


 そして、形態が違っても(障害や身体の状況に合わせたということです)、今まで通りに生活を送ることができる。

 こんな取り組みの繰り返しです。
 確かに日々の介護は楽ではありません。
 でも、一度私たちの世界に入ったのならば、この感覚を味わってください。
 働いている職員も、この感覚を紡ぎ合わせて日々がんばっているのです。

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敬老祭当日は、寿司職人さんが来苑して目の前で握っていただけます。
【とらばーゆ】には、自分の力で食べるについてより詳しく載せています。


 特別養護老人ホームで、【にぎり寿司】
 職員の工夫と努力でできないことではないのです。