スタッフブログ
『タウンワーク』6月13日号2016/06/13
このエントリーは、6月13日発行(公開)の、
求人情報誌(フリーペーパー&WEB)『タウンワーク』
と連動させて、より詳しい内容をお伝えしようと書いています。
求人情報誌(フリーペーパー&WEB)『タウンワーク』
と連動させて、より詳しい内容をお伝えしようと書いています。
第2シリーズは“仕事のやりがい”です。
◆◆◆介護の仕事の“現実・現場・現状”を伝えた第1シリーズ
2月15日から8週間に渡って求人情報紙『タウンワーク』に2P見開きの広告を掲載しました。50名近くの方からご応募をいただき、見学面接を経てお互いの思いや条件を確認・調整の結果、多くの方にロングステージで一緒に働いていただくことになりました。
・施設が綺麗ですね。
・入居されている方が、小綺麗で活き活きされていらっしゃいますね
・職員がゆっくり落ち着いていますね
見学している最中や面接の時に「施設の印象はどうでしたか?」とお聞きした時に返ってくる答えです。多々お世辞もあるとわかっています。けど、ロングステージの見学では“抽象的な介護観”や“実現可能かどうかわからない夢”を語ることはありません。とにかく、
・私たちが今やっている介護を見てください
・そして、その介護をあなたがやってみる気持ちがあるかどうかを判断してください
ということをお伝えし、興味を持ってこられたみなさんに判断を委ねているのです。
ゲスト本人様の写真を使い、ご家族と一緒の写真を使い、多くのボランティアさんにも登場していただきました。もちろん職員もモデルではなく実際に働いている職員を撮影しています。
それぞれの回のリードコピーには、私たちの想いを託しました。
・第1回 平均年齢90.3歳、最高齢者108歳。
人生の大先輩と「生きていく喜び」を分かち合う
・第2回 大切な人が、たくさん人に大切にされている。
そのことが何よりも嬉しいです。
・第3回 自分でできることは自分でさせてくれる。
それが一番ありがたい。
・第4回 ロングステージなら将来自分がお世話になって
いいかなと思っています。
実際にどんな介護をしているのか、ゲストはどんな生活をしているのかをわかっていただくために、施設で生活されている写真もたくさん載せてみました。
また、施設側の独りよがりにならないように、制作担当者にも足繁く通っていただいて、“取材者のビックリ!”というコラムを毎回テーマを変えて掲載してもらいました。併せて、この『ロングステージ通信』でも取材で感じたことや、私自身の体験談も交えて、新規応募者・転職希望者の気持ちに寄り添うような話をお伝えしてきました。
◆◆◆資格取得研修のサポート → 日々のケアの充実 → 仕事のやりがい
6月13日から6週間(3回分)再度求人情報紙『タウンワーク』に2P見開き広告を掲載します。今回のキーコンセプトは、
・仕事のやりがい
です。
実は『タウンワーク』と同じリクルート社が運営している『リクナビNEXT』という転職サイト(インターネット)に6月1日から8週間広告を出しています。こちらは転職サイトなので、現職で働いている方、また一旦離職して求職活動中の方へのメッセージなるので、
・仕事のやりがいを感じることのできる職場はきっと見つかります
にしています。
ここでも“あなたの持ち味を活かすことが出来ます”とか“あなたの夢をかなえる環境を整えます”なんていう歯の浮くような台詞は決して書きませんでした。私たちが訴えたのは【私たちが今現場でしていること】です。
「ギャラップQ12」というアンケートを行いました、その結果、ロングステージ御影で働いている職員は、
・上司や仕事仲間は、自分をひとりの人間として認め接してくれる
・自分の成長を後押ししてくれる人が職場にいる
・同僚が質の高い仕事をしようとしている
・職場に何でも話すことの出来る人がいる
という“集団帰属”のような項目は得点が高いものの、
・最近一週間で、仕事の成果を認められたり褒められたりしたことがある
・過去6ヶ月間に自分の進歩について誰かと話し合ったことがある
のような“自己承認欲求”については充分に応えることができていないということがわかりました。そこで【いいねっ!!】の取り組みなどを始めていったのですが、求職・転職者にとっても、新しい就業先で“自分の居場所があるかどうか”って、まず大切なことですよね。そして、その次は“自分がそこで働き続けることができるかどうか”を考えるのだと思います。この働き続けることができるかどうかを考え決める拠り所が“やりがい”なんだと思います。
・入職後は【ママベビー研修】で慣れるまでサポートします。
・資格取得に向けては、スクーリングの勤務扱い・研修費用補助、
無料の受験対策講座開催と手厚くサポートします。
そして資格を取得して、日々の介護に活かしていただく。
介護は、日常生活の延長ですが、専門性を持った介護をしているかしていないかで大きく結果が変わってきます。水分補給ひとつとっても、体位交換ひとつとっても、そこに専門的知識があるかどうかで、ゲストが快適か否かが大きく違うのです。このことを実践して、このことをご家族などにもわかりやすく伝えることが出来るようになれば、本当の一人前。専門性を認められるということは何よりも【自己承認欲求】の充足につながるのです。
当然【自己承認欲求】が満たされれば、そこには大きな【やりがい】を感じることができます。一生懸命頑張って、自分のことが認められて、そして【やりがい】につながっていく、この連鎖をなんとか形作っていくための努力を私たちは惜しまないのです。
介護の仕事は、他の職員と競争することではありません。
ひとりひとりは、ひとりひとりのゲストの対して精一杯のことをする。
そして、そのひとりひとりの精一杯が、施設全体の介護を良いものにしていくのです。
個人プレーも大切ですが、集団でするプレーも大切なんです。
だから、私たちの仕事は、サッカーなどの球技や吹奏楽などに近いものがあるように思えてなりません。自分の役割はきっちりと果たす、自分の果たした役割によって全体の成果が形作られていく。個々の【やりがい】の先には、施設全体としての【やりがい】が控えている(見えている)のだと思います。
◆◆◆“守破離” ロングステージ灘は開設から20年目
同業他施設の求人広告でよく見かける内容です。「あなたの笑顔と優しさを活かせる職場です」、「“ありがとう”と言われることが私の元気です」などという“甘いキャッチコピー”。私も嫌いではありません。むしろ好きなくらいですが、これだけでは介護の仕事の中身を充分に伝えることはできません。
そしてもう一つこんなタイプの広告も最近よく目にします。「介護業界に新しいトレンドを持ち込みます」、「介護現場に革新とイノベーションを」 なんなんでしょうね。こんなキャッチコピーを作る人たちの考えていることって.........
「介護の世界は遅れているから革命が必要」とでも考えていらっしゃるのでしょうかね? それとも「古いから革新・改革をしてあげる」と手を差し伸べてくださるのでしょうかね? 全く余計なお世話です!
いずれにせよ、まずは自ら介護の仕事をしてみて、一通りのことはわかって、そこには失敗や挫折もあって、その結果として【やりがい】を感じて、介護の中身を語ることが出来るようになってから、何か新しいことについて語って欲しいものだと思います。
・求職者、転職者のみなさん「新しいことができそう」という甘いイメージに
引っ張られてはいけませんよ!
【守破離】という言葉があります。
デジタル大辞泉より引用
→しゅ‐は‐り【守破離】
剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を
発展させる段階。
「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
主に武道や芸術などにおける師弟関係のあり方についての考察ですが、物事を習得して一人前になり巣立っていく姿をイメージングする言葉としてわかりやすいと思います。
介護の世界もまったくこの【守破離】だと思うのです。だから、まず介護を理解習得し自分のものにしておかないと、新しいことに取り組みことは出来ない。つまり、発展させることも、独自の新しいものを生み出すことはできないと思うのです。
私は1987年から福祉関係の仕事に就いています。その頃から利用者に対する記録は連綿と綴ってきていますし、身体介護に関する手技方法については時代による変化はあるもののその本質は大きく変わってないと思います。時々流行のような方法論が席巻する時もありましたが、(現場と理論実践がかみ合っていないと)使い勝手の悪いものとして廃れてしまうようです。
私なんてたかだか30年弱です。介護の歴史はもっともっと古い。そんな長い歴史に培われてきた介護を、5年や10年囓っただけでオリジナルを作るなんて.....、簡単に作るなんて.....、できないと思います。
せめて「破」の段階で日々もがきがんばっていると思いたい私です。
守 : 介護の型を学ぶ
→ママベビー研修、日々の介護業務、看取りや緊急時などの経験
破 : 資格取得に向けて勉強し知識や技術の幅を広げる
他施設や他業種の状況を咀嚼して現業務の取り入れてみる
離 : ロングステージならではの介護理論とその実践を日々行う
(ここまで行けたらいいなと言う段階です)
長々と書いてしまいました。
私も【守】と【破】を日々意識し、【離】の高みを目指して踏ん張りたいと思います。
ご応募、お問い合わせお待ちしております。